5/18/2017

SONNE航海

こんにちは、平林です。
4/17-5/9にかけて、研究調査船SONNE号に乗船し(RV SONNE expedition 256)
東オーストラリア沖(タスマン海・Great Barrier ReefCape York)の海洋調査に行ってきました。
その時の航海の様子をお伝えします。




この航海ではドイツ・Bremen大学、カナダ・Dalhousie大学、オーストラリア・Sydney大学およびJames Cook大学、中国・Xiamen大学、オランダ・Naturalis Biodiversity Center、日本・東京大学および秋田大学と6カ国8研究所におよぶ多国籍の研究者たちが乗船していました。日本からは横山先生、私、そして秋田大学のスティーブが参加し、横山研に滞在したことのあるMahyar Mohtadi先生(Bremen大学)Jody Webster先生(Sydney大学)も乗船していました。

Scientist集合写真

右から横山先生、Jody先生、スティーブさん、筆者

 今回の航海はニュージーランド・オークランドより出港し、東オーストラリア沖を調査、オーストラリア・ダーウィンにて下船という航路でした。
17日朝に出港し、参加した研究者たちの顔合わせ、船内の案内があった後、緊急事のための避難訓練が行われました。

オークランド港。奥に見える船がSONNE号、手前の車は全て日本より輸入されたTOYOTA!
SONNE出港とともに、オークランド港には虹がかかる。幸先良し。が、しかし、この後筆者は船酔いに悩まされることになる…
避難訓練は実際に救命胴衣を着けて行う。写真右はMahyar先生。

はじめの5日間はオークランドからタスマン海を横断し、オーストラリアに向かいました。その間、横山先生と私は8時間毎に海水中のウラン同位体比(d234U)測定用に表層海水の採水を行いました。同じ海水をDalhousie大学も採取しており、各々分析項目は違いますが、お互いの分析結果を比較することでタスマン海の海洋環境について議論を発展させることができると期待しています。
採水システム

Dalhousie大学の研究者と一緒に採水
オーストラリア東沖に到着後、いよいよ本格的に海底探査・海底堆積物の採取・CTDによる海水採取を開始されました。これらの調査は下記のような方法で採取・サブサンプリングを行いました。

⒈ドレッジ
写真のようなチェーンで結ばれた箱型の容器を引きずり、海底の岩石などを採取する方法。今回は数個のサンゴ藻が採取され、すぐに実験室にて表面観察し、議論が行われた。



2. グラビティコア
海底にパイプを刺し、海底堆積物を採取。今回の航海では最長8.5mのコアの採取に成功した。採取されたコアは1mごとに切断され、それをさらに半割し、一方はアーカイブハーフとしてコアの記載と写真撮影をされ、もう一方ワーキングハーフとしてシリンジを使って4cmごとにサブサンプリング、各研究所によって分析される。

コアは1mごとに切断
とったどー!
半割

シリンジを使ってサブサンプリング
 3.マルチプルコア
海底堆積物の表層部を採取できる。円柱状のチューブで一度に10本採取できる。採取された堆積物は1cmごとにスライスされ、プラスチックのペトロディッシュに保存する。一度に10本の堆積物が採取されるので、この作業はほぼ全員で一斉にデッキで作業する。


サブサンプリングの方法を伝授される横山先生
うまくサブサンプリングできてご満悦のスティーブと筆者
 4. ボックスコア
マルチプルコアと同様に海底堆積物の表層部を採取できるが、これはその名の通り箱型になっていてごっそり海底堆積物を採取でき、岩石やサンゴ藻も採取できる。採取されたサンプルは篩で大きさごとに分類され、顕微鏡で海底に堆積した炭酸塩生物殻などを観察。


ボックスコアによって採取された堆積物。海底の様子がわかる。 
顕微鏡で浮遊性・底生有孔虫を見つけるスティーブ
 5. CTDによる海水採取
CTDを使って海水の水温、塩分、溶存酸素濃度、クロロフィル濃度について深度プロファイルを作成できる観察装置。またこれを使って深度別に採水もできる。深度が3000mあるような海域では、このCTDを海底に下ろして船に引き上げてくるまでに2時間から3時間かかる。
海から引き上げられるCTD
CTDで得られる水温・塩分などの深度プロファイル
採取中
 サンプリングの合間には、今後のサンプリングの予定や共同研究についてサイエンスミーティングが行われます。


休憩時間にはデッキで景色を眺めたり、写真撮影したり、卓球やトレーニングジムで運動したりなどなど、思い思いに過ごしていました。
星を追うスティーブ
食後の運動、卓球!
島を発見!
 南太平洋の美しい空と海、貴重なサンプル、フレンドリーな研究者たちに囲まれ、あっという間に3週間の航海が終了してしまいました。

今回の航海ではサンプルも当初の予定よりも多く取ることができ、今後サンプルの化学分析を各研究所が進めていくことで、今回の海域の過去の古海洋環境がどのようなものであったのか、議論が発展していくことが期待できます。
今後も引き続き、このメンバーで国際共同研究を進めていけることが楽しみです!

5/08/2017

2017/05/09 New Papers(Elsevier)

2017/05/01~07 New Papers(Elsevier)

Chemical Geology
1. Enrichment of germanium and associated arsenic and tungsten in coal and roll-front U deposits
Barbara Etschmann, Weihua Liu, Kan Li, Shifeng Dai, Frank Reith, Donna Falconer, Gemma Kerr, David Paterson, Daryl Howard, Peter Kappen, Jeremy Wykes, Joël Brugger

Earth and Planetary Science Letters
2. Quantification of vertical movement of low elevation topography combining a new compilation of global sea-level curves and scattered marine deposits (Armorican Massif, western France)
Paul Bessin, François Guillocheau, Cécile Robin, Jean Braun, Hugues Bauer, Jean-Michel Schroëtter

Geochimica et Cosmochimica Acta
3. Constraining the recent history of the perennially ice-covered Lake Bonney, East Antarctica using He, Kr and Xe concentrations
Chris M. Hall, Maria Clara Castro, Fabien Kenig, Peter T. Doran

Marine Geology
4. Facies variations in response to Holocene sea-level and climate change on Bora Bora, French Polynesia: Unravelling the role of synsedimentary siderite in a tropical marine, mixed carbonate-siliciclastic lagoon
Anja Isaack, Eberhard Gischler, J. Harold Hudson, Flavio S. Anselmetti, Stephan Buhre, Gilbert F. Camoin

Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology
5. Glacial-interglacial climate change on the northeastern Tibetan Plateau over the last 600kyr
Yibo Yang, Rongsheng Yang, Xiangyu Li, Wenxia Han, Jinbo Zan, Xiaomin Fang, Erwin Appel, Albert Galy, Fuli Wu, Song Yang, Zhigao Zhang, Weilin Zhang, Chengcheng Ye

Quaternary Geochronology
6. Lost in dating – Problems with the absolute chronologies and sedimentation rates of Late Glacial and Early Holocene oxbow lake deposits in Central Europe
Piotr Kołaczek, Mariusz Gałka, Karina Apolinarska, Piotr Gębica, Sławomir Superson, Anna Michno, Krystyna Harmata, Kazimierz Szczepanek, Mateusz Płóciennik, Michał Gąsiorowski, Monika Karpińska-Kołaczek

7. Sequential radiocarbon measurement of bulk peat for high-precision dating of tsunami deposits
Takashi Ishizawa, Kazuhisa Goto, Yusuke Yokoyama, Yosuke Miyairi, Chikako Sawada, Yuichi Nishimura, Daisuke Sugawara

Quaternary Science Reviews
8. Last glacial tephra layers in the Talos Dome ice core (peripheral East Antarctic Plateau), with implications for chronostratigraphic correlations and regional volcanic history
Biancamaria Narcisi, Jean Robert Petit, Antonio Langone

9. Cosmogenic exposure age constraints on deglaciation and flow behaviour of a marine-based ice stream in western Scotland, 21–16 ka
David Small, Sara Benetti, Dayton Dove, Colin K. Ballantyne, Derek Fabel, Chris D. Clark, Delia M. Gheorghiu, Jennifer Newall, Sheng Xu

Quaternary International
10. Ungulate skeletal element profiles: A possible marker for territorial contraction and sedentism in the Levantine Epipaleolithic
Reuven Yeshurun, , Guy Bar-Oz

11. Palaeoclimatic reconstruction by using the varvite sediments of Bharatpur, Upper Lahaul Valley, NW Himalaya, India
Archna Bohra, Bahadur Singh Kotlia, Nathani Basavaiah

12. Cooking plant foods in the northern Aegean: Microbotanical evidence from Neolithic Stavroupoli (Thessaloniki, Greece)
Juan José García-Granero, Dushka Urem-Kotsou, Amy Bogaard, Stavros Kotsos

13. Multi-proxy record of environmental changes and past land use practices in a Mediterranean landscape: The Punta Mesco cape (Liguria - Italy) between the 15th and 20th century
Valentina Pescini, Carlo Alessandro Montanari, Diego Teodorico Moreno

14. Holocene evolution and geochronology of a semiarid fluvial system in the western slope of the Central Andes: AMS 14C data in El Tránsito River Valley, Northern Chile
Albert Cabré Cano, Germán Aguilar Martorell, Rodrigo Riquelme Salazar

Global and Planetary Change
Quaternary Research

no relevant

4/28/2017

横山研メンバー発表リスト@17'地惑連合大会(2017/5/20-5/25)

5/20から5/25にかけて、幕張メッセにおいて「日本地球惑星科学連合大会」が開催され、横山研メンバーも多数発表を行います!
皆様ぜひぜひお越しください!



【口頭発表】

5/21
櫻本 晋洋、*山崎 俊嗣、宮入 陽介、木元 克典、横山 祐典
セッション:S-EM 固体地球電磁気学
日時:2017521日(日) 09:00 10:30
会場:301B (国際会議場 3F)


5/22
*福與 直人、横山 祐典、ジェフリー クラーク、窪田 薫、宮入 陽介、杉原 奈央子、白井 厚太朗、樋口 富彦、宮島 利宏
セッション:M-IS ジョイント(古気候・古海洋変動)
日時:2017522日(月) 15:30 17:00
会場:国際会議室 (国際会議場 2F)


*横山 祐典、Esat Tezer、平林 頌子、宮入 陽介
セッション:M-IS ジョイント
日時:2017522日(月) 15:30 17:00
会場:国際会議室 (国際会議場 2F)


*北村 晃寿、三井 雄太、宮入 陽介、横山 祐典、徳田 悠希
セッション:S-SS 地震学
日時:2017522日(月) 15:30 17:00
会場:A04 (東京ベイ幕張ホール)


5/23
*石澤 尭史、後藤 和久、横山 祐典、宮入 陽介、沢田 近子
セッション:M-IS ジョイント
日時:2017523日(火) 09:00 10:30
会場:201A (国際会議場 2F)


5/24
*池原 実、香月 興太、山根 雅子、横山 祐典
セッション:M-IS ジョイント
日時:2017524日(水) 09:00 10:30
会場:A08 (東京ベイ幕張ホール)


*伊藤 真裕子、森 愛、本郷 宙軌、浅海 竜司、宮入 陽介、横山 祐典、藤田 和彦
セッション:H-CG 地球人間圏科学複合領域・一般
日時:2017524日(水) 13:45 15:15
会場:106 (国際会議場 1F)


*畑中 美沙希、横山 祐典、小川 奈々子、宮入 陽介、Geoffrey Clark、大河内 直彦
セッション:M-IS ジョイント(生物地球化学)
日時:2017524日(水) 13:45 15:15
会場:302 (国際会議場 3F)


*平林 頌子、横山 祐典、鈴木 淳、宮入 陽介、阿瀬 貴博
セッション:S-GC 固体地球化学
日時:2017524日(水) 15:30 17:00
会場:101 (国際会議場 1F)


*宮入 陽介、横山 祐典
セッション:S-GC 固体地球化学
日時:2017524日(水) 15:30 17:00
会場:101 (国際会議場 1F)


5/25
*平林 頌子、横山 祐典、鈴木 淳、宮入 陽介、阿瀬 貴博
セッション:H-QR 第四紀学
日時:2017525日(木) 09:00 10:30
会場:106 (国際会議場 1F)




【ポスター発表】

5/21
*宮入 陽介、横山 祐典、渡邊 千夏子、渡邊 良朗、永田
セッション: A-OS 海洋科学・海洋環境
日時:2017521日(日) 10:45 12:15
会場:ポスター会場 (国際展示場 7ホール)


*山口 保彦、野畑 重教、川上 達也、白井 厚太朗、本多 健太郎、宮入 陽介、横山 祐典、永田
セッション:A-OS 海洋科学・海洋環境
日時:2017521日(日) 10:45 12:15
会場:ポスター会場 (国際展示場 7ホール)


*横山 祐典、宮入 陽介、松田 純佳、松石 隆、永田
セッション:A-OS 海洋科学・海洋環境
日時:2017521日(日) 10:45 12:15 
会場:ポスター会場 (国際展示場 7ホール)


*山口 保彦、野畑 重教、川上 達也、白井 厚太朗、本多 健太郎、宮入 陽介、横山 祐典、永田
セッション:A-OS 海洋科学・海洋環境
日時:2017521日(日) 17:15 18:30
会場:ポスター会場 (国際展示場 7ホール)


*横山 祐典、宮入 陽介、松田 純佳、松石 隆、永田
セッション:A-OS 海洋科学・海洋環境
日時:2017521日(日) 17:15 18:30
会場:ポスター会場 (国際展示場 7ホール)


*宮入 陽介、横山 祐典、渡邊 千夏子、渡邊 良朗、永田
セッション:A-OS 海洋科学・海洋環境
日時:2017521日(日) 17:15 18:30
会場:ポスター会場 (国際展示場 7ホール)


5/22
*尾崎 達也、横山 祐典、Purcell AnthonyLambeck Kurt
セッション:S-SS 地震学
日時:2017522日(月) 15:30 17:00
会場:ポスター会場 (国際展示場 7ホール)


*尾崎 達也、横山 祐典、Purcell AnthonyLambeck Kurt
セッション:S-SS 地震学
日時:2017522日(月) 17:15 18:30
会場:ポスター会場 (国際展示場 7ホール)


5/23
*宮原 ひろ子、堀内 一穂、門叶 冬樹、森谷 透、横山 祐典、松崎 浩之、本山 秀明
セッション:A-CC 雪氷学・寒冷環境
日時:2017523日(火) 10:45 12:15
会場:ポスター会場 (国際展示場 7ホール)


*石輪 健樹、横山 祐典、奥野 淳一、上原 克人、池原 実、オブラクタ スティーブン
セッション:M-IS ジョイント
日時:2017523日(火) 15:30 17:00
会場:ポスター会場 (国際展示場 7ホール)


*オブラクタ スティーブン、Andrén ThomasFazekas SzilárdLougheed BryanSnowball Ian、横山 祐典、宮入 陽介、近藤 玲介、Kotilainen AarnoHyttinen OutiFehr Annick
セッション:M-IS ジョイント(古気候・古海洋変動)
日時:2017523日(火) 15:30 17:00 
会場:ポスター会場 (国際展示場 7ホール)


*オブラクタ スティーブン、Andrén ThomasFazekas SzilárdLougheed BryanSnowball Ian、横山 祐典、宮入 陽介、近藤 玲介、Kotilainen AarnoHyttinen OutiFehr Annick
セッション:M-IS ジョイント(古気候・古海洋変動)
日時:2017523日(火) 17:15  18:30 
会場:ポスター会場 (国際展示場 7ホール)


*宮原 ひろ子、堀内 一穂、門叶 冬樹、森谷 透、横山 祐典、松崎 浩之、本山 秀明
セッション:A-CC 雪氷学・寒冷環境
日時:2017523日(火) 17:15 18:30
会場:ポスター会場 (国際展示場 7ホール)


*石輪 健樹、横山 祐典、奥野 淳一、上原 克人、池原 実、オブラクタ スティーブン
セッション:M-IS ジョイント(古気候・古海洋変動)
日時:2017523日(火) 17:15 18:30
会場:ポスター会場 (国際展示場 7ホール)



5/24
*長野 玄、横山 祐典、オブラクタ スティーブン、宮入 陽介、吉本 充宏、山本 真也
セッション:S-GC 固体地球化学
日時:2017524日(水) 10:45 12:15
会場:ポスター会場 (国際展示場 7ホール)


*長野 玄、横山 祐典、オブラクタ スティーブン、宮入 陽介、吉本 充宏、山本 真也
セッション:S-GC 固体地球化学
日時:2017524日(水) 17:15 18:30
会場:ポスター会場 (国際展示場 7ホール)