10/15/2015

Geoffrey Clark准教授のセミナー

こんにちは、雨川です。
10月の中旬にもなると朝晩が冷え込みますね。みなさま体調にはお気をつけください。

さて、今週の火曜日に、横山研に先月から滞在中のGeoffrey Clark准教授のセミナーを開催しました。Geoffrey准教授はオーストラリア国立大学に所属しており、太平洋・インド洋地域にある島々の考古学的な研究を行っています。

今回は「Polynesian origins and the development of an archaic state in Oceania」というタイトルで、トンガ地域の研究を紹介していただきました。
トンガ地域は、ニュージーランドやイースター島などを含むEast Polynesianと、フィジーやソロモン諸島を含むWest Polynesianとの結節点に位置しており、考古学的に重要な地域です。

Clark准教授はこの地域の文化と環境変動との関わりに興味をもって研究を進めています。当時の環境は、島から島への移住や、移住に伴う新たなコミュニティの形成と密接に関わっていると考えられているからです。
この研究は卒論生の福與くんも関わっており、遺跡から産出した貝化石の微量元素や酸素同位体比分析によって古環境を復元することを試みています。このように地球化学的な分析と組み合わせることで非常に面白い研究になりそうですね。

ではでは。